続・質問主意書の話

与野党は6日、政府への質問主意書について、衆院議院運営委員会与野党理事が提出前にチェックし、資料請求を目的にした主意書は提出者に修正を求めることで合意した。

主意書を「国政調査の有効な手段」と位置付け、党内で提出を奨励してきた民主党は、過半数を握る数の力を背景にした与党に押された格好。表向きは「何も変わらない」(幹部)と強気の構えを見せているが、「戦力低下」は避けられないとみられる。

民主党では、長妻昭衆院議員ら質問主意書を活用する議員が多い。約10年前までは衆院で年間10−40件だった提出は今年は通常国会だけで201件に上り、年金制度改革の関連で社会保険庁のずさんな経理や、出生率低下の公表遅れなどが暴かれた例もある。6日閉幕した8日間の臨時国会でも70件が衆院に提出された。(共同通信

というわけで、先週からの一連の質問主意書をめぐるドタバタはとりあえず収束。しかしまぁ共同通信も偏った書き方してるなぁ。民主党も「やりすぎ」という認識を持っていたからこそこういう落としどころになったんだろうに。こういうニュースばかり読んでいた田舎にいた頃の私って考えるだけでも恐ろしい。
さて、id:dennouprionさんにご紹介いただきましたここについて。えーもう長妻先生といえば霞が関では超有名なお方でいらっしゃいまして、2ちゃんねるの「公務員板」にもスレがあるぐらい。
もちろん有益と思われる質問主意書もあるのですが、そうでないものもある。前述のサイトに挙げられていたものの他、無駄主意書の代表として私はキャリア官僚のエリート度に関する質問主意書を推したい。いやしかし先のサイトにも挙げられているクルマの車名別乗員死亡率に関する質問主意書及び再質問も捨てがたい。
「エリート度」。おそらく「ほらこんなに日本のキャリアは多すぎる。若くて部下をもって殿様のようにしている。もっと下積みさせろ」とかいう主張をしたかったのでしょうが、しかしそもそも連邦制のアメリカ・ドイツと超中央集権のフランスと日本を並べたって意味がないでしょうが。官僚の任用制度だって違うわけだし。そういう勉強もしないで役所に全部投げられても困ります。
おおっ!いつぞやは「ながつま昭『サポーターの』」となっていた先生のwebサイトが、いつの間にか『サポーターの』が抜けて「公式ホームページ」になっている!どういう心境の変化だろう…
(追記)昨年書いた主意書に関する記事。
http://d.hatena.ne.jp/kanryo/20030710#p4
http://d.hatena.ne.jp/kanryo/20030712#p1
結局主意書制限がかかっちゃったんだなぁ。