長妻昭代議士と細田官房長官のやりとりの件。

昨日質問主意書の件で。

ちなみに、今サービス残業してるあなたは、エリートではありません。残念ですが。

えーまず、エリートであろうがなかろうが残業代はげほっごほがほ。いえいえ、いつぞやの政府公式答弁では公務員のサービス残業については把握していないことになってますから。
細田官房長官がわざわざ「エリートでない」と強調した理由については、二点推測できます。まず、長妻代議士は、過去に「キャリア官僚のエリート度に関する質問主意書」という噴飯ものの質問をしています。官房長官の「エリート」発言は、これを皮肉ったのでしょう。
また、官房長官の言う「エリート」の定義が明確ではありませんが、多分「キャリア」と同じ意味で使っていると思われます。「エリートでない」ということは、すなわち「ノンキャリア」です。ノンキャリア職員は、多くが管理職ではなく、組合員も大勢います。入っている組合は官公労(?)です。官公労民主党の強力な支持団体です。つまり、長妻代議士の所属する民主党の支持者が苦しんでいるんですよ、と述べたと。これも強烈な皮肉ですね。これに対し、長妻代議士は「かわいそうじゃないか」と。
とまぁこういう風に理解できます。

サービス残業は「かわいそう」とか「かわいそうじゃない」で測るものじゃない。法に違反するかしないかだ。バカな感想を述べるな。

長妻代議士は、「犯罪である」と強調しています。長妻代議士の発言は衆議院TVまたはそのうち出てくる会議録でご確認ください。
さて。

こういう話題を見ていて、いつも思うのは、なぜ、人が足りなくて繁忙度が高いのなら人を増やさないのか、ということです。 特に「エリート」を自任する公務員には、忙しくて何日も寝ていないとか、職場のソファで寝たとか、そういったことを自慢げに語る人がいますが、仕事が多いのに人が少ないせいで割を食っているだけで何の自慢にもならないし、そんなことをしていたら長生きできないことを自覚すべきでしょう。管理者も、そういう自覚を強く持つべきだと思います。

落合先生は検察という官僚組織での仕事をした経験がおありと聞いておりますので、それを踏まえた記述と思います。「忙しくて何日も寝ていない」のを自慢する役人が多いのは確かです。基本的にマゾですから(そういう問題じゃない)。これは何とかしなければなりません。
ただ、人を増やせばいい問題とそうでない問題があることはご理解いただけると思います。人を増やすとそれだけ内部調整に時間と手間がかかることになります。また、質問主意書のような、事前に業務量を予期できず、しかもある特定の部署に、比較的短期間降りかかってくる仕事に対し、いちいち人員を手当てするのは非効率です。