2003年の副大臣会議で何があったか?

上記は2003年の菅直人民主党代表(当時)の記者会見録でした。そのころ何があったかと言えば…

原口一博 本当に、この問題で私は納得できません。スタンスがやはり違うなと。私たちは民主主義をはぐくもうと思っている。そして、公約の重みはしっかりと、一回言葉に出したことは確認をしなきゃいけないと思っている。総理のそういう姿勢は、これ、資料をごらんになってください。資料の11です。国会答弁のいわゆるレクについて、質問者名と出席大臣、それから全文入手またはレク開始の時間、質問を各省に配付した時刻、これで、まさに閻魔帳みたいなものをつくっているじゃないですか。

今、これほど不況のときに副大臣政務官を置いて、本来は副大臣政務官がこの質問取りに来るんですよ。それを全くやらないで、しかも議員ごとにこうして質問者名を記載して、そして、まさにそれを政治的に利用するかのようなことをやっているのはどういうわけですか。しっかりとした答弁をいただきたいと思います。

内閣官房副長官上野公成) お答えさせていただきますけれども、副大臣会議というのが一昨年の一月六日から発足をしているのは御承知のとおりだと思いますけれども、その中で、質問がなかなか早く出していただけないということで、国家公務員の健康管理、超勤が非常に多いという問題が従来から問題とされております。そして、一昨年の十一月にも一度申し入れをさせていただきまして、これは衆参の議運委員長、それから国対の関係者にもお願いをしたわけでございますけれども、再度また昨年の十月の副大臣会議の中で、やはり国家公務員の健康状態、そして超勤を何とか少なくするということで、今度、実態調査をある程度踏まえて、そして申し入れをさせていただこうということになりまして、副大臣会議で調査をさせていただきました。

そして、副大臣会議の都度に、我々は記者会見できちっと、こういうことをやらせていただくということも十月に申し上げましたし、そして、十二月の十九日に結果が出ましたので、これも発表させていただきましたけれども、しかし、これは目的が国家公務員の勤務状態、健康管理をするということでございますから、そういう観点から、副大臣会議として、国会に対しては、二日前の午前中というのはほとんど守られておりませんから、少なくとも前日の十二時までにお願いできないかということ、一方、役所の方も、余り長い時間をやるということはまずいと思いますので、六時間程度で仕上げる、そういうことであれば夕方の六時までにできるということでございます。

今、この目的以外に全然そういう意図はございませんので、そのことはちゃんと申し上げたいと思っております。

原口一博 では、そうであるのだったらどうして質問者、個人名を調べる必要があるんですか。そして、あなたは党派別にブリーフをしているんじゃないですか。

政務官は今何をやっているんだ、多くの給料をもらって、そして何にもやってないじゃないか。今のこのときだって、地元を回っているのがいるじゃないか。だれが質問を取りに来たんだ。全然違うことをやっておきながら、しかもこうやって質問者名を出して、そしてやっている。

あなたの主張に沿うと、私も国家公務員の人権や健康は大事だと思う。これを見ると、十七時以降の通告がたくさんあるわけです。そうしたら、全部二日前にやればいい。それを政府がお願いをするということで、公式に。いいんですね。(発言する者あり)

内閣官房副長官上野公成) まず……(原口委員「聞いたことだけ」と呼ぶ)いや、今聞かれたので。

個人の名前をなぜ出しておるかということですけれども、これは調査票に、いろいろな省に質問をされますから、同じ議員が。(発言する者あり)

○予算委員長(藤井孝男) 御静粛に願います。

内閣官房副長官上野公成) ですから、それが一回の質問になるわけでございますので、そういうのを整理するという意味でその議員の名前を出しているということはございますけれども。

それから、私がブリーフをしたということでございますけれども、私は、副大臣会議の結果を会見いたしましたけれども、党派のことについては一切触れておりません。

我々の方は、これは国会のことでございますから、政府としてこういう実態があるのでぜひ御配慮をお願いしたい、これは十二月二十四日に与党の国対委員長の先生方にお願いをいたしました。あくまでも結果は国会で判断していただくことだと思っております。

原口一博 それは当たり前の話で、今、個人の名前をつけなきゃいけなかった理由は全く言っていない。総理が国会の答弁を本当に重視するんであれば、やはりしっかりとしたレクも受けてもらって、そして、かみ合った質問と答弁をするべきだ、そのことを指摘して、これはこの委員会だけではなくて、議運や国対でも議論をされているようでございますから、そちらに譲ります。

本日の野党国対委員長会談では、昨日の予算委員会理事会で取り上げられた質問通告の問題が話題になりました。内閣総務官室が各省国会担当部局に宛て国会答弁の作業状況に関わる調査について依頼していたという件です。これは、質問者とか、かかった時間とか、開始時刻とか詳細に調査して集計していました。これは明らかに行政が議員の質問権の侵害になりかねないような行為をしていたということで、たいへんな問題であると思います。さらに、それが夕刊紙に掲載されて、たとえばわが党の代議士の名前とか、どこかの党の党首の名前とか大きく出ていましたが、こういう形で漏れていくのも、これまた問題です。もともと役人が質問取りをするということがあたり前のようになっていますが、本来は政務官副大臣の仕事であるべきで、通告がなくても堂々とした質問に堂々と答えるのが筋です。こういう形で、それが調査をされたり、超過勤務だ労働強化だと言われる材料にされるのは極めて遺憾だと思います。これからは、質問取りに役人が来るようなことがある場合には対応しなくてよいのではないかという声が出るくらい、さきほどの野党国対委員長会談は厳しい空気でした。この問題については議運で協議していただきますが、それぞれ厳しく対処していかなければならないということで腹合わせをさせていただきました。

ということだったそうですよ。私はすっかり忘れておりましたが。
副大臣会議はいくら探してもwebサイトが見つかりませんでした…。