また性懲りもなくマニフェストを作る民主党

国会が閉会し、まもなく参議院選挙です。前回の衆院選の時は民主党マニフェストを批判的に論評してみたりしましたが、今回はやりません。
だって、全く意味がない文書なんだもの。マニフェスト自民党的に言えば政権公約、すなわち政権を取ったときに実施する公約であって、政権が取れなかったら白紙撤回。これが前回の民主党マニフェストの扱いです(参考)。そして、今回は参議院議員選挙です。ご承知のとおり政権が取れるか否かの決定、すなわち首班指名衆議院の方が優先ですから、衆議院が現与党優勢である以上、今回の選挙で民主党が政権を取れる可能性は万に一つもありません。いやもちろん自民党がとんでもないぼろ負けをして小泉政権どころか自民党自体がぼろぼろでまたまた政界再編ということになったら民主党政権の目もあるでしょうが、その可能性は万に一つ以下だと思いますし、政界再編ということになったら「あのマニフェスト旧民主党のものだ。いまは新民主党なのだから関係ない」とかいいそうです。
というわけで、絶対に政権が取れない選挙なのに「政権を取ったときに実行するマニフェスト」を発表して票集めをしようとする民主党は、言葉は悪いですがはっきり言って詐欺師です。ペテンです。嘘つきです。今回のマニフェストは、論評する価値どころか、一瞥する価値もないと考えます。