キーワード作成ガイドライン解釈問題

http://d.hatena.ne.jp/theoria/20040126#1075050984について。とあるキーワードの話が微妙な盛り上がりを見せているが、そこでちょっと気になったので。別に原案を作成したからといって「キーワード作成ガイドライン」の解釈権者を気取るつもりはないし、最終的な解釈権はid:hatenadiaryか、あるいはユーザの議論の総意だと思う。よって、一ユーザとして意見を述べておく。(なお、この文章は、今回問題になっているキーワードについての私の見解を述べるものではない。)
ガイドラインにおける「第三者言及可能性」(いわゆる「粟田町・しなもんルール」)は、ヘルプに規定された文言をそのまま持ってきたものであるので、「ガイドライン違反」を主張するのではなく「ヘルプ違反」を主張するのが吉かと。
また、id:mittyさんご指摘のように、このしなもんルール死蔵キーワード問題についてのルールではないと解釈するのが妥当ではないだろうか。ヘルプが、あえて有限会社はてなの所在地である「京都府(中略)粟田町」と、はてな創業家(なんか財閥みたいだ)である近藤家の飼い犬「しなもん」を引き合いに出したのは、やはり「私用を戒める」のが理由ではないだろうか。
それに、「死蔵」は解釈が難しい。ユーザ間の偶然のつながりを演出するというキーワードの目的の一つを尊重するならば、例え辞書的内容がなくてもそれは達成できるし、またこの目的の観点からいえば、辞書的内容がないキーワードだからといって即削除、とすることはできない。「連載が終わったマンガ」と「明治時代の文学作品」のどこに線を引くのかは、はっきり言って微妙だ(いや明治と昭和・平成は違うだろうと言えばそうなんだけど)。
というわけで、現状では粟田町・しなもんルールは「死蔵」に対して何らかのインプリケーションを与えるものではないと考えます。
(キーワードの可能作成数については、2003年初頭の段階ではてな運営側から「システム的にも数十万件の単語が処理できることを想定して設計を行っています」という見解が出されているが、これが実質的な処理能力を規定するものかどうか不明だ。さらにその後の度重なる仕様変更(特に編集履歴の保存)と能力増強によって、現在実質的にどれくらいの能力があるのかは定かではない。しかし当座、はてなからの見解もない以上、それを心配して死蔵と思われるキーワードを削除することもないと思う。)