はてなダイアリー評議会の低投票率

http://d.hatena.ne.jp/theoria/20040126#1075053471の議論。
はてなダイアリー評議会の低投票率に関し、実際の選挙の例を持ち出すのはどうだろうか。
確かに非常に低い投票率であり、その一端ははてな運営側が広報活動らしい広報活動を行わなかったことによるものだろう。しかし、全員が参加したからといってそれが「いい民主主義」である保証はどこにもない(てなことを言うとまたぞろ「古代ギリシアの市民集会が云々」言う人が出てくるが、その古代ギリシア直接民主制の成立条件をよく検討すべき)。キーワードに興味を持つものが投票すればいい話だし、2ちゃんねるはてなダイアリースレにあったが、「はてなダイアリー日記を読んでいるってのはいい基準」なんじゃないかなぁ。
それに、現実の選挙とは投票方式が異なる点に注意する必要がある。すなわち、選挙結果は投票箱を開けてみないとわからない。しかし、はてなダイアリー評議会の投票は途中経過が逐一わかる。現実の選挙においては「『どうせ自民党が勝つだろうと思って投票に行かない』なんてことをせずに、みんなが投票に行って民主党候補に入れれば、政権交代が実現できたんです」と主張することが可能であり、だからこそ、選挙にも行かずしかし自民党政権を批判するような輩は「んなこと言う前に選挙に行けよ」と非難される。ところが、はてなダイアリー評議会においては、その公開という性質上途中経過で投票結果がほぼ確実に予想できるので、投票しなかったからといって前述のような非難を浴びることはない。よって、低投票率がそのまま低関心であるとも言えないし(投票率が低かったからといって、それがそのまま「知らなかったから」とはならない)、「政治的無気力感」を示すものではない。
はてなダイアリー評議会に関しては、当座、評議会設置時の広報のあり方の検討ぐらいでいいのではないか。