キーワード削除ガイドライン記述追加について

なんだか法令協議みたいになってきたなぁ。怖い怖い。

さて、まず「キーワード削除ガイドライン」へのid:lovelovedogさんによる追加提案について。
この追加部分は「削除が推奨されるキーワード」をレベル1、「はてなダイアリー評議会で個別の検討・対応が望まれるキーワード」をレベル2としていますが、これ以外のキーワードは、ガイドライン上どのように扱われるのでしょう。
別の言い方をすれば、「削除ガイドライン」に載っていなければ削除提案してはならないという「規範」のか、それとも削除提案のうち列挙されているものについてはこのガイドラインが参考になる、ということなのでしょうか。
ここの部分が不明確だと、その他の記述の検討も論点が拡散すると思います。既に誰かが指摘していることかもしれませんが、すべての議論を拝見したわけではないので、重複するかもしれませんが指摘しておきます。（もっとも、「削除ガイドライン」の「制定文」（前文）で、「参考にしてください」と明記してある以上、参考以上の何者でもない、と思われますが）
私としては、「削除ガイドラインに載っていなければ削除提案してはならない」との解釈は取るべきではない、と考えています。また同時に、「削除ガイドラインに載っているから削除しなければならない」との解釈も取るべきではないと考えています。

「削除ガイドラインに載っていなければ削除提案してはならない」という解釈を取るべきではないと考える理由は、この追加部分は削除提案理由を網羅していないと考えるからです。最大の焦点は「あまりにも一般的な普通名詞」問題だと思います。私は、具体的な行動こそ起こしていませんが、「あまりにも一般的な普通名詞」は削除してもいいのではないかと考えています（id:kanryo:20040226#p1参照）（ちなみに「普通名詞キーワードリンクを切っている人間が普通名詞キーワードの是非を言うんじゃない、との意見もあるようですが、これはおかしいです。私は「あまりにも一般的な普通名詞」が少なくなってくれば普通名詞リンクを復活させる用意があります）。
その他私が思いつかない削除提案理由もありうべしでしょうから、「ガイドラインに載っていなければ削除してはならない」という解釈を取るべきでない、と考えます。
もちろんこの「あまりにも一般的な普通名詞」については大議論があるわけですが、ここでそれをやり出しても解決を見ないので、それはいったん置いておきます。

次に、「削除ガイドラインに載っているから削除しなければならない」との解釈も取るべきでないと考える理由を述べます。
例えば誤記キーワードはレベル1、すなわち削除推奨となっていますが、これも「場合による」といわざるを得ません。例えば「プラテネス」というキーワードがあります。これはマンガ、アニメの「プラネテス」の誤記です。しかし、「プラテネス」という誤記は結構多く見られ、この誤記を捕まえるのも面白い、と思っています。恥ずかしながら私も昨年の10月頃までは「プラテネス」だと思っていましたし、私の友人の中にも二人ほどそのような人間がいました。「プラテネス」表記するダイアリーもたまに見かけますし、そしてそこで間違いに気づき「うひゃぁ」と思ってしまったりするのもまたキーワードの楽しみなのではないでしょうか（同様に「ユキビタス」もそう）。
このような「面白い誤記」まで切ってしまうようでは、キーワードの楽しみが減ってしまうなぁ、と思うのです。
もし「面白い誤記」を許容するのであれば、「削除推奨キーワード」自体も削除するかどうかの議論が発生します（これも大議論になりうる可能性があり、場合によっては評議会にお出まし願わなければならないでしょう）。
とりあえず一例を挙げましたが、このようなことがあり得、しかもそれぞれの状況をガイドライン上で網羅することがほぼ不可能であると考えられますので、「削除ガイドラインに載っているから削除しなければならない」との解釈を取るべきでないと、私は考えます。

id:sasada:20030318さんによる修正提案も拝見しましたが、こちらはさらに検討を深めたという点でより詳細に問題点を検討できるようになっています。が、詳細すぎるような気がしています。
詳細にすればするほど、それではある単語を削除しようとするときに、どのような考えに立って削除すべきかというのが不明確になってしまうような気がします。
そして、sasadaさんの改善提案を拝読して思ったのですが、キーワード削除問題はやっぱり「ガイドライン」的解決策ではなく、システム面での対応、具体的には以前から提案されている「削除・サルベージ回数制限」によって解決されるべきではないか、という気がしているのです。
例えlovelovedogさん提案の簡易な記述によるガイドラインであれ、sasadaさん提案の詳細なものであれ、その解釈自体でもめることは容易に予想できます。そうなったときに、結局どうなるかといえば、やっぱり従来どおり削除予定にしてサルベージして削除予定にして…という行為の応酬ではないかと。結論がぐだぐだですいません。