機構・定員要求の季節でもあります

http://d.hatena.ne.jp/kanryo/20030807#p4
簡単に言えば、「機構」とは「課」とか「局」とかのこと。「定員」は文字どおり人数。
「課」を作れば課長と課長補佐と係長と係員が要る。それらの定員を整えれば、人件費がいる。お金の面は財務省に概算要求、人の面は総務省に機構・定員要求する、と。
昨年の日記にも書いたが、スクラップアンドビルドが原則なので、例えばこんなことに。

防衛庁は27日、武器など装備品の研究開発や調達を一元的に行うため、外局となる「装備庁」(仮称)を新設する方向で検討に入った。 

石破防衛長官が防衛庁の体制見直しを指示したことを受けたものだ。防衛施設庁を廃止して在日米軍基地周辺対策などの機能を防衛庁内局に移し、「施設局」(仮称)などを置くことも計画している。いずれも、2006年度末の実現を目指す。

というわけで、新たに「装備庁」を作ろうと思ったら一つ「庁」を潰すしかない。防衛庁には「庁」が一つしかないので、その庁、つまり防衛施設庁を潰すことになる。
機構・定員要求は、役所の仕事の中でもっとも不毛なものの一つだと思う。そして査定側官庁である総務省行政管理局は、役所の中でもっとも不毛なものの一つだと思う。