はてなダイアリー評議会の投票行動はどのように決定されるか?
有権者の投票行動がどのように決定されるかということは、政治学の大きなテーマの一つ。今回の「はてなダイアリー評議会議題2号」にしても、投票者が実際に何を考え、そしてその投票結果が何を意味するのか、結果だけでは推測できない。今回の投票行動の決定がどのように行われたのか、それを分析するための方法を夢想する。オチはない。
仮説:(略。ここが一番の肝なんだけど。しかし、いわゆる「合理的選択」以外の要素が多分に想定される。)
分析方法:以下の調査項目により回帰。
調査対象:はてなダイアリー市民。はてなダイアリーアンテナから無作為抽出して、非市民を除外。サンプルはどれぐらい必要か?(投票者数が少ないので、それなりに大規模なサンプルが必要。)
調査方法:メール送付等によるアンケートと、株式会社はてな所有のデータベースからのデータを突合。メールに、アンケート用URL・ランダム回答者IDを付し、専用webサイトから記入してもらう。
想定しうる調査項目:(評議会投票に影響する変数はどれか?投票者数が少ないので、変数の絞り込みが必要。)
- はてなDBから抽出するもの
- 市民判定
- はてなダイアリー市民か否か。
- キーワード登録・編集回数
- キーワード全般に対する関心を測定。
- キーワード削除回数
- キーワード削除に対する関心を測定。
- ダイアリーへのキーワード自動リンクカットの有無
- 一つのカテゴリーでもカットしていれば1、カットしていなければ0。キーワードに対する態度(うざったさ)を測定。
- 日記記録数
- ダイアリーを始めてから現在までの、日記を書いた日数(一月あたり)。ダイアリーへの関心・慣れを測定。
- 日記文字数
- 日記を書いた日における、一日平均文字数。ダイアリーへの関心・慣れを測定。
- 第2回評議会での投票行動
- 賛成、反対、どちらでもよい、無投票(被説明変数)
- 第2回評議会の「競争度」
- 競争度=|(賛成票−反対票)/(賛成票+反対票)|
- (参考)第1回評議会での投票行動
- 賛成、反対、どちらでもよい、無投票
- (参考)第1回評議会の「競争度」
- 競争度=|(賛成票−反対票)/(賛成票+反対票)|
- アンケートで調査するもの
- 年齢
- 性別
- 教育
- 最終学歴。年齢・性別・教育は、一般的な投票行動研究のアナロジーで。
- 社会的地位
- 学生、フリーター(一日あたり労働時間8時間未満、一週間の労働日数4日以内)、フルタイム社会人(労働時間8時間以上、労働日数5日以上)、専業主婦(パート含む)、無職。
- 第2回評議会の存在関知
- そもそも評議会が設置されていたことを知っていたか否か。
- 関係者ダイアリー閲覧有無
- lovelovedog、theoria両氏のダイアリー及び両氏が他に管理するwebサイトを読んだことがあるか否か。
- 関係者に対する態度
- lovelovedog・theoria両氏に対する態度。0〜100の「feeling thermometer」。適当に答えると50近辺に集中すると思われるので、例えばlovelovedog氏への態度からtheoria氏への態度を引く。
- 社会への関心
- 社会的事項への知識・関心を、複数の質問により測定。例:自衛隊が派遣されたイラクの都市はどこか、等。
- ネットへの関心
- ネット上での話題への関心を、複数の質問により測定。例:日本ブレイク工業社歌を聴いたことがあるか否か、等。
- ルールへの態度
- ルールについての厳格さを、複数の質問により測定。例:生活の困窮から万引きした人に対し、どのような処分を下すか。ソフトウェアの不正コピーに対する態度。等。