また朝日か…小泉総理の「宅間裁判」評

短い記事ですから全文引用します。

小泉首相は28日昼、宅間守被告に死刑判決が出たことについて「これは当然だと思いますけどね。あのような残酷な行為をみれば、亡くなられたお子さんたち、本当にかわいそうだね。ご家族の方たちも、大変な悲痛な思いだと思います」と述べた。首相官邸で記者団に語った。 行政の長である首相が確定前の判決について、感想の形をとっているとはいえ、評価を述べることは三権分立の原則から論議を呼ぶ可能性もある。


来ましたよ。朝日が。いや他の新聞社もそういう論調かもしれないけど。
総理大臣という人は「感想」も述べてはいけないのか。
三権分立というのは、総理大臣が「感想」を述べただけでも崩れるような脆いものなのか。
総理大臣がいかなる「感想」を持とうとも、当座は判決に影響を及ぼさない制度が「三権分立」だったのではないか。
内閣が最高裁判所長官の指名権・裁判官の任命権を持っているが故に、(最高裁以下の)裁判所に、あくまで間接的に影響を与えうることは、憲法に書かれている「三権分立」の一つ。よってある内閣が長期にその地位にある場合、裁判所に対する影響力は強まるであろう。しかしだよ、小泉総理が何をいったところでいまの裁判所が動くか。
だって絶対裁判官よりも短命だよ。短命という見通しだよ、小泉政権は(いやこの秋に倒れるとかそういう問題ではなくて)。いつかわるかわからないような内閣の意向を裁判所は踏まえるか?(90年代以降何人総理がいたか考えてもみよ)
いや、三権分立の考えから言えば、小泉総理の好き勝手に裁判所をいじってもいいはずだ。三権分立はバランスオブパワー。総理が突出すれば必ず他の二つからカウンターがある。国民だって黙っちゃいない。

だいたい「可能性もある」とはなんだ。卑怯な書き方だ。誰がこの可能性を惹起しているのか。誰の主張か。朝日ふざけんなー!*1

……今日は酔っぱらっているので筆が走りまくりバージョンでお送りしました。かみさま(id:yhvh)、これでいい?

*1:ちなみに私が普段よくおしゃべりをする朝日の記者さんは非常に真面目でいい人だ。付記しておく。