巻頭言

今日もしこたま酔っぱらっているが…。酔っぱらいの戯れ言だと思って読んでくださいな。
refererたどっていけるBBSでまぁ批判されているわけですよ。私が。そりゃ確かに鼻につくだろうしむかつくでしょうよ。官僚というのは。ただね、脊髄反射で意見を言うのはやめて欲しいのよ。世の中すべてがwin-winになることは絶対にない。世の中すべてがwin-winになるなら官僚も政治もいらない。必ず利害対立があって、すなわち現状を変えようと思ったらどこかでマイナスをかぶるヒトもいるし、プラスになるヒトもいる。社会全体の厚生を考えたら変えなきゃいけなくても、その制度ができあがった歴史的事情もあり、かつその制度のために命の糧を得ているヒトもある。何でもかんでも改革すりゃぁいいってもんじゃないのよ。
改革しようと思ったら、まずその制度がどうしてできたのか、どうして今まで維持されてきたのか、それを研究しなければならない。そうしないと、なにを変えたらいいか分からない。単に変えればよくなると思うのは簡単。けどそんな浅はかな理解では変えることすらできないよ。
この意味で、共産党のスローガンはどうかと思う。「大企業優先、公共事業優先の財政支出を変え、弱者に優しい福祉社会を」。おお、そりゃごもっとも。それでみんなが幸せになれるならそうしよう。しかし、じゃぁ今まで公共事業で食ってきた建設会社やらその作業員はその後どうやって生きていくの?建設作業員の全員が全員社会福祉の仕事に就けるの?それで日本経済が回っていくの?そもそも建設作業員の組合って共産党なり社民党の支持母体じゃないの?
ます、官僚の全員が全員、既得権益の保持に汲々としていて、国民を食い物にしてでも自分たちの利権を確保しようとしていて、国が滅びてもどうでもいいと思っている、というような理解は捨ててもらいたい。サラリーマンにも色々あるように、官僚にも色々ある。そもそもそんな考えを持つ奴は官僚にはならない。皆、青雲の志をもって役人になるのよ(うわ。いっててはずかし)。そうでなきゃ好きこのんで安月給・激務・社会的評価も低下気味の職業なんかに就かないよ。それに国が滅びたら公務員は失業しちゃうし。
そりゃ役人生活続けていればいろいろあるさ。けどね、私は道路公団の藤井のおっさんだって、ある意味未だ青雲の志を持っている人だと思うよ。ファミリー企業はやっぱりインチキくさいけど、インフラの整備こそがこの国の生活を豊かにするという信念。そりゃぁ賛否両論ありましょう。しかしやっぱり高速道路建設のぜひというのは、歴史が判断することでしょう。当座財政支出が減少しても、それが本当にこの国のためになるのか。それははっきりいって分からない。けどね、みんながみんなちゃんと考えて出した結論なら、納得がいく。脊髄反射の結論では納得行かない。
つまりそういうことなんですよ(どーいうことだ)。*1

*1:ここでまたむかつくようなことを言ってみる。青雲の志について。銀行・損保へ行くのと官僚になるのとでは、30も半ばになると、給料が倍違うという結果を招く。それでも官僚の道を選ぶ人が、年間何十人もいる。東大法学部卒の人間にとって、はっきりいって銀行・損保へ行くのは簡単だ。だって、こっちからアプローチしないのに銀行からOBリスト送ってくるんだもん。私も某都銀から内定をいただいていたが、内定をもらってからエントリーシート出したし。それでも官僚の道を目指すのはなぜか。「権威主義的だから」とか短絡的に考えないでね(はぁと)。あぁ、また敵を増やしてしまった…_| ̄|○