デモ行進している人たちは何を考えているんだろう

霞ヶ関というのは行政の中心地であり、かつ国会が近いということもあって頻繁にデモ行進が行われる。たいていは共産党または社民党系の「市民」運動であるが、農業団体の行進などもある。「市民運動」デモはたいてい日比谷公園をスタートし、国会方面に行進していって議員会館あたりで解散となる。
前々から思っていたが、こういうデモをして意味があるのだろうか。あるいは参加者は何を求めてデモをしているのだろうか。いや、主義主張は横で聞いていればわかるし、窓を閉め切っていても役所の中にまで聞こえてくるからわからないでもないが、その主張がデモ行進によって達成できるとはとうてい思えない。
デモ隊からして貧弱だ。数は少ないし(圧倒的でない)、車に乗ってトラメガで叫ぶおねぇさんは元気がいいが、あとに続く赤旗を持った人々は声も小さく振り上げる拳も力がない。「イラク派兵はんたーい」「小泉総理は退陣せよー」「リストラはんたーい」、おいおい君たちは何を主張したいんだ。
だいたい霞ヶ関の住人や永田町のほとんどの住人は彼らの声をまともに聞いていない。「今日もうるさいねー」ぐらいなものだ(まれにそこに右翼が介入して「共産党かいさーん」とか言い出すこともあり、そうなるとますますうるさい)。
市民運動を盛り上げる手段としてのデモ行進というのはもはや役目を終えているのではないか。だいたい昼間とか夕方5時から都心でデモなんかやっていられるほど暇な人間のいうことなんか信じられないよ。政府に失業対策やら経済対策やら要求するデモをやる暇があったら働いたらどうかなぁ。