「記者出入り禁止」の話

id:iori3さんが精力的に2ちゃんねるのスレをまとめておられるが、こんな話が。いいっすねー。一度「貴様金輪際出入り禁止だ!」とやってみたい。ヘタレだからやらんけど。
しかしながら、上は思いつきでものを言うけど、下はそれで苦労する、というのはいつもどおりで、上が出入り禁止!と言ってもいろいろある、という話を。
記者クラブ制度についてはいろいろ批判があるんだけども、それでも連綿と続いているのは、既に各方面で指摘されているように、関係者、つまるところ役所と記者(所属社)の利害がある程度一致しているからですね。記者は情報をもらう。役所は、まずい情報をコントロールし、外に出したい情報は打ち上げてもらい、記者と懇意になったらリークして役所の立場を強化する。「出入り禁止」が発令されるときは、記者が役所との「談合」協定を破ったときなのだけども(あるいはその他信義則に違反するような取材をしたとき)、かといって、例えば読売新聞を出入り禁止にしたら読売に役所のネタが載らなくなってしまう。それはまずい。それに役所の悪口を書かれるかもしれない。
というわけで、広報担当者はいろいろ苦労するみたいですよ。出入り禁止にした以上おおっぴらに役所に入ってきてもらっては困るけど、さりとて情報を渡さないわけにはいかない。よってコソーリと、とか。
全部伝聞ですから信憑性ないんですけど。
昔は、例えば総理記者会見の会見録をwebサイトに載せようとしたら、記者会が大反対してできなかった、なんてことも聞きましたが、今や全文が掲載されたりビデオが流れたりする世の中。少しずつ変わってきています。ま、記者会見を主催するのは記者会なんですけどね…。
それにしても、記者クラブの会見よりも、外国人記者クラブでの会見の方が情報が多かったりするのはいかがなものか。