今般の著作権法改正案について

TheAThaiさんからリクエストをいただいております。
しかし、本件問題の賛否については、既に閣議で決定されていることもあり、いくら関係部局にいないからとはいえ、公務員たる私が意見を表明することは差し控えます。
霞が関・永田町における意思決定プロセスに従って立案がなされ、閣議で決定された以上、国家公務員としてはこの法案の成立のため国会と国民のご理解をいただくのが責務と考えます。反対するならばその意思決定の過程において改善を得るべく行動すべきであって、閣議決定してから「いや実は私はあれに反対だったんですよ」というのはなによりかっこわるい。(既存の法律について問題点を洗い出して意見を発信する、というのはまた別のプロセスとしてありだと思います)
もちろん私がここで何を言おうが国政にはいささかも影響がないわけですが、国家公務員法上の問題点はさておき、ある意味美学の問題として、この件にはだんまりを決め込みます。あしからずご了承ください。
ただ、例えば本件に関するパブリックコメントの扱いだけ見ても、文化庁の行動は普通ではありません。自民党の先生方が、果たしてこの法律が成立したあとにどのような事態を招きうるのかを十分認識した上で部会で承認したのか、気になるところではあります。