朝日新聞、産経社説に反論せず

4月10日の朝日新聞社説を受けて、11日に産経新聞が発表した社説「朝日社説 詭弁としか言い様がない」に対し、13日朝刊で朝日がどのように反応するかを楽しみにしていたが、あっさりスルー。
今日の社説ではイラク問題は採りあげたものの、名指しで朝日を批判した産経社説には全く触れず。しかも皮肉なことに、もう一つの社説は国旗・国歌に関する読売・産経社説との論争についてだった。その文章中、朝日はこう述べている。

ともあれ意見を交わし合ううちに、おのずと論点も深まる。そんな期待をもって、これからも朝日新聞の考えをはっきりと打ち出していきたい。

言ってることとやってることが違うじゃねぇか。まず産経に反論して「意見を交わし合」えよ。そして「朝日新聞の考えをはっきり打ち出」せよ。分析・検討の時間が足りなかったとは言わせないよ。日曜月曜と丸二日もあったんだから。しかもこの誘拐事件はいつなんどき状況の変化が起こるか分からない。何らかの結末を迎えてから産経に反論しても全く意味がない。逃げ腰の朝日は、言論機関として卑怯である。
ところで、産経の社説ページには他の新聞社サイトの社説ページへのリンクが張ってある。これはいいね。「他と見比べてください」と堂々と主張している。私は産経社説をいつも支持するわけではないが、この姿勢はいいと思う。