あえて血も涙もないことを言ってみる。

皆様におかれましては冷静な反応をなさるよう。
イラクで死亡した日本人は、二人の外交官だった。参事官と三等書記官。遠い異国の地で国策に殉じた彼らの無念はいかばかりか。彼らの家族の無念はいかばかりか。
さて、今回外交官が亡くなったことは、政治的にはよかったのかもしれない。すなわち、すでに日本人の死者が出ていることから、自衛隊員に死者が出たとしても世論がセンセーショナルに動かない可能性がある。
外交官は、ここ数年悪者である。機密費から始まって、一連のムネヲ・真紀子騒動によって、決定的に外務省・外交官のイメージが悪化している。よって、自衛隊員が亡くなるよりも、外交官が亡くなる方が、世論への否定的な影響が少ないと思われる。
世論への最初のインパクトが自衛官だったら、反発は相当のものになろう。しかし、外交官だったらどうか。
いずれにせよ新聞の論調が今の時点では見えないので、なんとも将来予測はし難い。