国の審議会の女性委員、26・8%で過去最高に

福田官房長官男女共同参画担当)は21日午前の閣議で、国の審議会の女性委員の割合が9月末現在で26・8%に達し、過去最高となったことを報告した。

これやるの大変。審議会本体は○%、その下の分科会は○%、さらにその下の部会は…という風に数値目標が決まっているのだが(閣議決定で)、その分野に詳しい女性がなかなか見つからない。しょうがないから消費者団体代表とかまちづくり何とかとか作家とかいまいちいる必要があるのかわからない女性を入れる。
女性委員比率を云々することに対して賛否両論あると思うが(そして私は「否」の方に近いメンタリティーを持っているが)、比率を上げたければ男性委員を減らして審議会全体を小さくすればよい。ところがこれも難しい。その分野に詳しい学者は必要だろう、あと企業の代表が必要だから業界団体から来てもらおう、一部業界だけじゃなくて財界全体の意見も欲しいから日本経団連からも来てもらおう、企業だけだとバランスが悪いから消費者団体も入れよう、待て待てやっぱりマスコミとかフリーのライターとか、第三者的な人間が必要だろう、法的問題もあるから商法に詳しい弁護士か大学教授を入れよう………とかやってるとあっという間に30人以上とか。
そして大きくなりすぎた審議会を開ける会議室など少ないので、場所取りに下っ端は奔走するのであった。
(追記)審議会の女性委員比率は、男女共同参画基本計画に、以下のように定められている。(参考:内閣府男女共同参画局

1 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大
ア 国の審議会等委員への女性の参画の促進
・女性委員の参画状況の定期的な把握等による目標の早期達成
 男女共同参画推進本部が平成12年8月に決定した「平成17年(西暦2005年)度末までのできるだけ早い時期に」「30%を達成する」という目標に向けて、各審議会の女性委員の人数・比率等を定期的に調査・分析・公表しつつ、計画的に取組を進める。また、引き続き女性委員のいない審議会等の解消を目指す。なお、審議会等における臨時委員、特別委員、専門委員等についても、女性の積極的な登用に努める。

12年8月の男女共同参画推進本部決定はこれ(全文)。

国の審議会等における女性委員の登用の促進について

平成12年8月15日

男女共同参画推進本部決定

 国の審議会等における女性委員の割合については、今般、平成8年5月21日に男女共同参画推進本部で決定された当面の目標である「20%」を達成した。

 今後は、「20%」を達成した実績を踏まえ、平成17年(西暦2005年)度末までのできるだけ早い時期に、ナイロビ将来戦略勧告で示された国際的な目標である「30%」を達成するよう鋭意努めるものとする。

 なお、審議会等における臨時委員、特別委員、専門委員等についても、女性の積極的な登用に努めることとする。

 こうした取組を計画的に進めるため、各審議会の女性委員の人数及び比率等を定期的に調査・分析・公表することとする。

確か審議会の下部組織の女性比率にも言及した文書があったはずだが…勘違いだったかな。