夢を見た。

ひどい寝覚めだった。
ここに記述する直前にも何か話があったが、思い出せない。
マンションの一室。上から二番目の階。マンションの一室なのだが内装は古くからあるような日本の民家。木の柱と障子。小学校低学年ぐらいの男の子、その兄貴の高校生ぐらいの男、そして正体不明の大男(山崎ひろみクラス)。高校生ぐらいかもしれないし、もっと上、25歳ぐらいかもしれない。三人とも顔がよく分からない。
和室に段ボールがある。三人でそれを見つめている。これには爆弾か、とにかく何かやばいモノが入っていて、警察がマンションの下にわらわらと集まっている。もしかしたら夢の前段では自分たちで警察を呼んでいたかもしれない。
ここで唐突に目線が男の子のものになる(それまでは第三者のもの)。彼は段ボールの中身が別にたいしたことないということを知っていて、ベランダから身を乗りだし、段ボールを掲げながら下にいる警察にそれを伝えようとする(言葉はない。ただ「伝えよう」という念を共有する)。私服刑事がこちらを見るが、なぜかまた視線を戻し、他の警官となにやら打ち合わせをしている。言いたいことが伝わらなくてもどかしい。
ここで唐突に第三者目線。和室の中から、青空をバックにベランダに立つ男の子を見ている。上から何かが降ってきた。まず上を見上げる。なぜか兄貴が最上階のベランダから身を乗り出している。上半身が乗りだし、手が下に向けてだらーんと。意識を失っている。下に目を転じると大男が落ちている(たぶん死んでいる)。直感的に彼は屋上から落ちたと理解する。(このシーン記憶が曖昧。もしかしたら警官が「アレはなんだ」的に上の方を指さし、それに従って上を見たら大男と兄貴がそれぞれ屋上の手すりと一つ上の階のベランダの手すりから乗りだしていたのかもしれない)。
その後よく分からないが兄貴は和室に寝かされ、警察の処置を待っている。既に死んでいる。その隣に男の子。夕日の差し込む和室で一人たたずむ。表情には悲壮感とかそういうものはなく、むしろ表情がない。
と、ここで母親が帰宅する。ベージュか、それ系の色のスーツ。買い物袋を持っていて、「さぁ今から夕ご飯作るわよなにお兄ちゃんは寝てるの」的なことを言っている。彼女がいる場所には偶然警官や医者がいない。すなわち、おそらく着替えのために別室に入った隙に白衣の男(救急か)が廊下を和室に入ってきて兄貴を担架に乗せ、そして台所方面に母親が入ったときに担架を抱えて出ていく。「志村!後ろ!」的演出。他にもいっぱい人が死んでいるようで(殺されたか事故死か不明)、遠くから鑑識の人の「おおかわいいお嬢ちゃんだ今から検視しましょうね」的いやらしい声が聞こえてくる。兄貴のところに来た警官は「なんだこっちは男か残念」的発言。こんな感じで事件の処理が行われ(なにやら証拠品とかを警察が運び出していった)、警察が撤収したあと(ものの何十秒で処理終了)母親は「何これー」みたいなことを言っている(結構いろんなものが家からなくなったり、障子が破れていたり荒廃していたので)。結局母親は何があったのか・兄貴が死んでしまったことにも気づかない。
ここで夢は終わり、日常に引き戻されたのだった。あーなんだこりゃ。
どうもマンションの自室の中ではもう一人死んでいたような気がするが、はっきりとは思い出せない。