社民党整理解雇。

あーあ。

 社民党は17日、財政難から党職員の整理解雇を実施すると職員団体に通告した。執行部は解雇する人数を明らかにしていないが、5人程度が対象になると見られている。同党は、企業による安易なリストラを批判してきたため、執行部も当初「職員への退職勧奨はするが、整理解雇はしない」(又市征治幹事長)との方針を示していたが、退職勧奨に応じる職員がいなかったため、踏み切ることになった。

労働者の味方じゃなかったのぉ?(笑)
とうとう文字どおり「捨民党」へ変身ですか。いや生暖かい目で見守らせていただきます。

又市幹事長は17日、朝日新聞の取材に対し、「党内の問題なので何も言えない」と話した。

んじゃぁ企業の解雇とかにも口をつっこむべきじゃないよね。

「プロ奴隷」のすわりの悪さ

最近、一部の人々が、「ウヨ」のことを指して「プロ奴隷」と呼んでいるらしい。これはもちろん、「プロ市民」という呼び名に対する対抗措置だろう。
プロ市民については、今は更新停止となっているがあいふる氏「プロ市民」って、元々は良い意味だったんだよに詳しい。要は、「市民」という名から想像できないような職業的左巻き活動家のこと。最近は用法が拡大してきて、単に「アホな左巻きの人」を指すようになってきている。左巻きの人が皆アホだとは言わないけども。右巻きだってアホだけども。
さて、この「プロ市民」がネット上で広範に使用される段になって、左巻きの人々は危機感を覚えた。「いかん、これでは我々が得意とするメディアの印象操作がウヨによって利用されている!」とまで考えたわけではなかろうが、ウヨに何らかのレッテルを貼りたい人々が現れた。んでつけたレッテルが「プロ奴隷」。
実のところ「プロ奴隷」がどのような性質を持つものかはよくわからない。あいふる氏の手になる「プロ市民解説」みたいにわかりやすい「プロ奴隷」解説はないだろうか。それはそれとして、「奴隷」なんだから「主人」にひたすら従い酷使される存在なのだろう。この主人とは誰か。おそらくは日本の現在の権力構造の中の人か、まあアメリカか。
ところで、「プロ奴隷」という言葉は、「プロ市民」という言葉ほど印象深くなく、またしゃれも効いていない。私が「すわりが悪い」というのはそのことだ。「プロ市民」というのがなぜおもしろいかというと、「市民」という言葉から連想される普通の「市民」の皮をかぶっているが、実は職業的活動家=プロである、ということだ。彼らの言う「市民」は「一般市民」ではなくて実は「自分たちの思想に共鳴してくれる市民」のことであり、「市民の連帯」は左巻きグループの連帯のことであり、「市民のため」というのは「自分たちの活動を支持してくれる人のため」あるいは「自分たちのため」である(ただ、前述のとおり「プロ市民」の用法が拡大しているため、最近はこう言い切れないかもしれない)。
対して、「奴隷」というのはそれ自体が「プロ」だ(ここでは「プロ」を「それで生計を立てる人」ぐらいの意味で使う。「プロ野球」の「プロ」と一緒)。奴隷は主人に仕えることによって生計を立てる。だから「プロ奴隷」というのは同語反復であって、「プロ市民」ほどのひねりがない。
しかも、「プロ市民」は「『市民』であることによって生計を立てる」という意味があるのに対し、「プロ奴隷」というのはそうではない。現実はともかく建前上、奴隷的な労働は違法だ。「奴隷」をやることによって生計を立てている人はいない。ウヨのなかにはもちろん右翼的活動によって糧を得ている人もいようが、彼らは自ら「奴隷です」といって活動しているわけではない。自称を換骨奪胎したからこそ「プロ市民」という用語はおもしろいのであって、だから自称でない「プロ奴隷」には単なるレッテル張り以上の諧謔を感じない。
というわけで、「プロ奴隷」はすわりが悪い。他にもいくつかウヨを指すレッテルがあったと思うが、いずれも「プロ市民」ほどのすわりの良さはなかったような気がする。元来大衆受けのするキャッチフレーズ作りは左巻きの得意とするところだったと思うが、それが発揮できていない。なんでだろ。