受験会場勘違い女性、パトカーが緊急走行で送り届ける

読売より。

 7日午前10時ごろ、京都市南区京都府警九条署山王交番に、女性が「同志社大の受験会場を間違えた」と泣きながら駆け込んできた。同署はパトカーのサイレンを鳴らし、赤色灯を点灯させて緊急走行、約20キロ南の同志社大京田辺キャンパス(同府京田辺市)まで送った。約30分遅刻したが、試験は無事受けることができた。

 同署によると、女性は同大今出川キャンパス(京都市上京区)で、会場を勘違いしたことに気づきタクシーで京田辺市に向かっていたが、間に合いそうもなく、交番を訪れたという。

 九条署は「人生を左右する問題と判断した。正当だった」としている。

こちらは朝日の記事。「会場間違えた受験生をパトカーで運ぶ 人生変わると判断」」

 7日午前10時ごろ、JR京都駅八条口近くの京都府警九条署山王交番(京都市南区)に、若い女性が訪れ、「大学入試の試験会場を間違えた。何とかしてほしい」と泣きながら訴えた。署員が事情を聴くと、女性は同志社大の受験のため京都を訪れたが、京都府京田辺市の同大京田辺キャンパスが試験会場なのに、京都市上京区今出川キャンパスと間違えて行った。あわててタクシーに乗ったが、間に合わないと判断した運転手が同交番まで連れていったという。

 試験開始が午前10時だったため、同署はパトカーを出動させ、赤色灯とサイレンを鳴らしながら、有料の自動車専用道路も走行。試験が受けられなくなる直前の午前10時25分ごろ、京田辺キャンパスの試験会場に滑り込んだという。同署は「人生が大きく変わるかもしれないと考えてとった特別の措置」と話している。同署は女性の年齢や住所などを聞かなかったという。

いや、確かにいい話ではあるんだけど。ほほえましいし、なんというか「CNNこぼれ話」的にいい話で、人の情けを感じる話ではあるんだけど。私はこれぐらいはいいんじゃないかなぁとも思うんだけど。
けど。普段は役所の税金の無駄遣いには非常に厳しいマスコミの皆さんは、こういうときには批判しないのね。警官の人件費、パトカーのガソリン代、パトカーの減価償却費、パトカーが緊急走行するために道を譲り一時停止した車の利用者の不便(このせいで「会社の運命が大きく変わるかもしれないような商談」に遅れたら?パトカーを見て急停止したため追突事故が起きたら?)、「自分のミスでもいざとなったら警察が手伝ってくれるかも」と世間に思わせてしまったこと、等々、についてはどう考えているのだろう。世の中には合宿所問題で警察に助けてもらえなくて苦しんでいる人もいるというのに。
ぜひ各地のオンブズマン組織には追及してもらいたいものだわ。
なんか「宮崎の女子高生請願」と同じものを感じるなぁ。