国政モニター報告

id:aoiyotsubaさんが国政モニターに応募されたそうで(http://d.hatena.ne.jp/aoiyotsuba/20040105#p1)。
この国政モニター報告、たまに思い出したように職場に回ってきたりするのだが、「はっ」とするような素晴らしい意見もある一方、なんだこりゃと思うような「報告」もあり、また全般的には世間で言われていることの焼き直しなので、はっきり言って「見ないで捨てる」類の資料である。文字数に制限があるため十分に論を展開できないのかもしれないが、それでもなんだこりゃの類も多い。(すんませんaoiyotsubaさん、やる気をそぐような発言で)
国政モニター報告のサイトから、最近の意見(15年11月のモニターの声)についてみてみよう。
投票の体験と投票率アップ。うーんと、学校では生徒会長選挙という由緒正しき投票体験があるはずだが…。それに提案しているのは「模擬投票」なのだから実際の選挙結果に全く関係しないので、それで投票に対する責任感が育つかどうか…。面白いアイディアだとは思うのだが、それ以上のものではない。それに選挙を管理しているのは市町村なのだから、国に言わずに市町村に言ってください。
消費税のあり方。これはすごく惜しい。文章の終わりで結論として「制度改革で持続可能な年金、医療介護体制を根拠に消費税を引き上げれば国民の同調が得られよう」と述べられており、これはこれで国民(の一部)の見解を見事に代弁していると思うが、そこに至るまでが冗長である。最初の3行で読む気をなくす文章だ。よくいるんだわ、世の中一般に語られている言説をさも自分が一番よく知っているかのごとく、あるいは「世間知らずの官僚に教えてやるぜ」的に書く人が。その類だと思ってしまうので、読み飛ばし確定である。
学校開放指導のよい点と問題点。これはいい報告じゃないですか。現場ではこうなっているよ、という。ただ文科省担当課の役人に言わせれば「んなことわかっとるわい」かもしれんが。
大学生の就職活動。個人的には就職活動時の「学生時代は何をしましたか」という質問に対する回答は、内容ではなく答え方の問題だと思っているが、まぁそれはどうでもいい。「日本の大学のこの問題について改革しない限り日本の将来はない」とあるがなぜそうなのかよくわからない。「就職協定の復活」を主張されるが、たぶん復活しても実効性がなさそうな気がする。
あーもう飽きた。というように玉石混淆なのである。もちろん「玉」を拾って読めばいいんだけど忙しいとなかなかね…。
そうそう、この国政モニター報告、役所側で何らかの対応を求められる場合(返答する場合とか)、モニターの手書きの報告が内閣府から転送されてくる。これがまた達筆なんだか単に下手なんだかよくわからない文字で書いてくる人が結構いる。ぜひ読める範囲の文字で書いてください>モニターの皆様